交差点用自在R連続基礎衝突実験

昨今交差点部の安全対策として防護柵の設置、開口部(横断歩道部などの人や車両の横断がある為防護柵が設置出来ない箇所)へのボラード(車止め)の設置が推進されています。2年前には運転操作を誤った車両が歩道へ侵入し、歩行者を巻き込む事故も多発していました。特に交差点部においては信号待ちの歩行者が滞留し、そこには危険が潜んでいます。

弊社は2018年に、「交差点用自在R連続基礎」を開発しました。本製品は、従来の自在R連続基礎では対応できなかった浅層埋設物の存在する箇所への防護柵・ボラードの設置を可能とすることを目的とした製品です。基礎高さは300mmであるため、特に交差点部において地中埋設物(電線共同溝など)が存在する箇所への防護柵やボラードの設置を可能とします。また、交差点部においては短延長で安全施設を設置する必要がある為、連続5m設置で基礎は安全を確保することが可能です。

ボラード(車止め)を設置した交差点用自在R連続基礎の衝突実験

ボラード(車止め)を用いた安全対策においては、現状その安全性を確立すべく基準が明確に整備されておりませんでした。そこで、2021年1月、積水樹脂株式会社の高強度車止め『プロテクトボラード』を交差点用自在R連続基礎に設置し、実車衝突実験を行いました。

車両速度45km/hr、車両重量1.17tにて車両を衝突させ、基礎が破損・転倒・滑動・沈下しないことが確認出来ました。

本実験は基礎1本(長さ1m)に対して行っており、交差点用自在R連続基礎がボラード(車止め)、防護柵に対して高い安全性を有していることを証明します。交差点用自在R連続基礎は連続使用していただくため、本実験で証明された条件以上の衝突条件に対しても連続抵抗するため安全性を有していることが期待できます。

交差点用自在R連続基礎は、これまで安全施設の設置を諦めていた危険な交差点に、安全の実現を可能とする製品です。